☆第12回全国和牛能力共進会(2022.10.6~10.10)

「全国和牛能力共進会」は、全国の優秀な和牛を一堂に集めて、改良の成果やその優秀性を競う大会です。審査は、種牛(雄牛・雌牛)の姿・形の体型の良さなど、改良の成果を月齢別に審査する「種牛の部」と、肉質を審査する「肉牛の部」があり、また今大会から特別区として「高校及び農業大学校」の部が新設されました。全国の和牛関係者にとって、この大会で優秀な成績を収めることは、和牛ブランド力の向上につながることから、最も重要な大会となっています。

◇第12回全国和牛能力共進会 鹿児島大会

 

 

 

 

 

 

 

千葉県からは、25年ぶりの出場。肉牛の部(第8区)に2頭、高校及び農業大学校の部(特別区)に1頭の計3頭を出品いたしました。

また、種牛の部会場の「和牛振興エリア」にチバザビーフ協議会が主体となり「銘柄牛PRブース」を展開、千葉の和牛の普及・PRを行いました。

◇肉牛の部(第8区 去勢肥育牛)

第8区は効率的でおいしい和牛肉生産を目指し、改良と肥育技術により和牛の能力を最大限に引き出した牛肉生産を競います。出品月齢に制限があり、通常29.5ヵ月齢前後で出荷するところ、24ヵ月齢未満で屠畜し評価されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

第8区には58頭の出品があり、肉量(歩留)、肉質、脂肪の質に対しそれぞれ1対1対1の重みで序列化されました。千葉県出品牛は、2頭とも歩留及び肉質が優秀でした。歩留は歩留基準値で比較され、出品牛Aは79.2で4位、出品牛Bは80.4で1位となりました。

さらに、ロース芯面積で100平方センチメートル以上となったのは千葉県の出品牛のみで、秀でた成績となりました。しかし、脂肪の質では一価不飽和脂肪酸割合が出品牛Aは48.5パーセントで56位、出品牛Bは53.8パーセントで40位と振るわず、また出品牛Bは瑕疵による減点もあり、総合評価で出品牛Aは優等賞20席、出品牛Bは1等賞(※)となりました。

※優等賞:半分より上位のもの、1等賞:半分より下位のもののうち優秀なもの

◆ 高校・農業大学校の部(特別区)

特別区は農業教育とその学習活動を通じた和牛への理解醸成と担い手の育成を目的としており、今大会から新しく設定されました。全国から24校の出品があり、審査は出品牛の評価と、出品校の取組発表の評価を総合して行われます。

千葉県代表として出場した安房拓心高等学校では、「地域に和牛作りの文化を根付かせよう!」と、県内4校が協力した活動を披露。加えて、初挑戦の和牛飼育の苦労や将来の和牛産地を目指して作成した飼養管理マニュアルなどを取組発表の中で説明しました。

安房拓心高等学校の取組は全24校中4校しか与えられなかった「A評価」を獲得、総合序列でも「優等9席」と高成績を残しました。

◆ 銘柄牛PRブース

銘柄牛PRブースは、種牛の部会場「和牛振興エリア」にて29道県が出展、会期中は常に全国銘柄牛の無料試食が行われることから、一般の来場者が特に多く訪れるエリアともなっています。

千葉県・チバザビーフでは、開催地である「鹿児島県」・次期開催地である「北海道」に次ぐ、80㎏(1,600名分)の和牛牛肉を無料試食用に用意。来場いただいた方に「うまい牛肉チバザビーフ」を味わっていただきました。(「肉牛の部」出場の取組に参加いただいた4銘柄『かずさ和牛』『みやざわ和牛』『北総和牛』『せんば和牛』をローテーションして使用。)

PRには、千葉県のマスコットキャラクターである「チーバくん」、2016年の「東京食肉市場まつり」から現在まで共に活動する「チバザビーフPR大使」、実行委員でもある生産者が中心となり、来場者の方々に「千葉の和牛の良さ・牛肉の品質の良さ」を伝えていただきました。

 

第12回 全国和牛能力共進会 鹿児島大会

https://zenkyo-kagoshima.com/